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2008.08.06 (Wed)

パセリ,セージ,ローズマリー,タイム・・・マーティン・カーシーの「Scarborough Fair」

usapongimon.jpg

先月のアタマごろに作曲家・周防義和さんのblogをチェックしていたら、こんな記事が目に止まりました。
http://blog.livedoor.jp/suo2005/archives/51964645.html

自分、長いことサイモン&ガーファンクルで有名な「スカボロー・フェア」で合い間合い間に挟まる謎のフレーズである、
「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム(parsley,sage,rosemary and thyme)」
という4つのハーブの名前の羅列が気になっていたんですが、これで長年の胸のつかえが降りました。元々「Scarborough Fair」がどんな発祥の曲なのか、この4つのハーブのフレーズがどういう意味か、何故この曲をサイモン&ガーファンクルが大ヒットさせることになったかなどについてはリンクした↑の周防さんの記事や、こちらのドナドナ研究室様でも詳しく取り上げていらっしゃいます。こちらは目次真ん中あたりから。他にも色々なトラッドソングに関する資料がわかりやすく解説されています。(あの「ドナドナ」発祥にはちょっとびっくり;;)

要するに、死や魔などの誘惑から身を守るためのおまじないとして広く知られた民間伝承だったんですね。納得♪

ところが、次に気になってしょうがなくなったのがどちらの引用先でも言及のある、ポール・サイモンやボブ・ディランが英滞在中、彼等に曲を伝授したというマーティン・カーシー(Martin Carthy)という人物のこと。要するに彼がアレンジしたトラッドをサイモンに伝えボブ・ディランに伝えたら・・・になるのですから。
それで調べて(こういうときネットはつくづく便利だ)いままで知らなくて損した、と思いました…

つまりマーティン・カーシーは英トラッド界に最も影響を与えた伝説のギタリストで「ブリティッシュ・フォークの重鎮、否、人間国宝みたいな存在」とでもいうべき人物です。日本ではあまり知られていないのが残念。

で、今月に入ってから漸くCDゲット。1965年レコーディングのイングランドのトラッドソングを集めた-もちろん「Scarborough Fair」も収録されてます-の1stソロアルバム「マーティン・カーシー(Martin Carthy)」を聴きました。
うが、一発で気に入った;;さらに今まで知らなかった分損失、と後悔・・・;;;

歌はソロでフィドルが入るものもありますが、ほとんどギターだけが伴奏(無伴奏のものもある)。「Scarborough Fair」はマーティン版を最初聴くと、サイモン&ガーファンクルのバージョンに慣れ親しんだ耳には、初めはシンプル過ぎに感じるかもしれません。けれど朗々として艶のある力強い歌声、美しいギターの技法やメロディは、一度気に入ったら何度でも飽きずに聴きたくなります。私は60年代のほとんど同時期かそれよりもう少し前に、イングランドから遥か遠いチリで活躍していたビクトル・ハラやビオレッタ・パラのやはり民族音楽民謡に基づいた初期の「ヌエバ・カンシオン」も好きなのですが、マーティンのこのアルバムを聴いて、通底するものがあるなあ、と感じました。シンプル・イズ・ベストであるが故の伝えてくるものの強さ、というか。
ブリティッシュ・フォークトラッドをこれから初めて聴こうとする方にもオススメできると思います。


それでは、参考までに。1stソロアルバム「マーティン・カーシー」収録曲。一応邦題でご紹介。
1. ハイ・ジャーマニー/2.樹木は高く伸びる/3.ソヴェイ/4.水夫/5.ハートのクィーン/6.ブルームフィールド・ヒル/7.スプリングヒル鉱山事故/8.スカボロー・フェア/9.愛らしいジョアン/10.大麦とライ麦/11.麦の穂をゆらす風/12.2人の魔術士/13.ハンサム・キャビン・ボーイ/14.行かせてくれ

※私の手元にあるのはインポート盤ですが、Amazon.co.jpで検索すると名前のカタカナで日本盤、英語綴りで同じジャケットのインポート盤アルバムがでてきます。内容は同じ。インポートの方が多少お得な値段かも・・・。CDはUS盤が1996年、日本盤が2006年リリース。
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テーマ : ワールド・ミュージック - ジャンル : 音楽

タグ : フォーク 民謡 民族音楽 トラッド ギター スカボロー・フェア ハーブ

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