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2008.10.31 (Fri)

「風の丘を越えて」の笛

tegumu.jpg写真は韓国の大琴「テグム」という大型の管楽器。竹で出来た横笛で、こちらのエントリでアジェンを紹介したときの写真と同じ時、撮らせてもらったものです。長さと穴の開け方によって、キーの違いなどの若干の差が出るようですが、前回のエントリで書いた今月に入って観たもう1つの劇で、この楽器の生演奏を聴く事ができました。しかも演目は90年代初め、パンソリを極めんと娘にその本質を目を潰してでも教えこむ父、確執を越え歌を悲しみ・憎しみの現れから昇華させていく娘、そして別れた姉を捜し求める弟の関係や、日本人には解り難い「恨」というものの本質を描いた韓国映画の名作・林権澤監督の「風の丘を越えて-西便制」でした。この映画のメインテーマの旋律をなんとも哀調を帯びた、しかし力強い調子で奏でたのがこの笛です。

(※「西便制」は原作の邦訳が早川文庫から出てます。登場人物の諸関係などについて若干設定変更がありますが、映画と合わせて読むと、我々日本人には難解な韓国の伝統的な考え方や感覚も多少解り易くなるかも。私は韓流興味ないんですが、この映画と「おばあちゃんの家」は好き)。

音色の方は、こちらのサイトの「作曲作品」の2005年のところで試聴可能
です。
映画そのものの音源紹介できなくて済みません;;

演奏している風景はこちらで、テグムは左から向かって3番目。・・・ちなみに私が習い始めたアジェンは真ん中。

さて、肝心の劇のほうですが、映画の筋を1人芝居の講談風にアレンジしたものに、このテグムとカヤグム、シンセなどで本物の映画で使った音楽が伴奏で生演奏されました。

えーと、前回のエントリの劇と違って…
すいません、あくまで個人的感想ですが、演奏の迫力に演技が押されちゃってました;;
韓国の伝統的な感性が日本人にわからないからニュアンス変えたのは当たり前と言えば当たり前なんですが、淡々として進み、静かに盛り上がる映画の筋立てに比べて、もう浪花節的に突っ走る感じにアレンジされまくって、原作の持ち味が損なわれてたんです;;だから映画や原作をいい、と思った人には受け付けない人も多かったんじゃあ…という印象でした。もし演奏と演技が別個のものだったら、或いはもう少し自分もうけたんじゃないかなあ、という感じなんですが、もう語り耳に入らなくて、語りと演技を盛り上げる筈の演奏の方ばかりがぐっと耳に響いてきた事しか覚えてません;;
要は、前回から続くお話ですが…「ひとつの作品作るのにも、バランスって大事」なんだなあとか思った次第。自分にしても本当、使ってくれる方の作品をより良く盛り上げる音楽素材作るには?って課題はつきることがないです。

―けど演奏の方は、「ああ、あの「西便制」のテーマを生で聴けてるよ~!」という凄さだったということは保証だ、なのでした。
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テーマ : ワールド・ミュージック - ジャンル : 音楽

タグ : 韓国映画 演劇 ワールドミュージック アジア 民族楽器

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